セインツ(GK・DF編)

以下ひいきのチームについてまとめてるだけです。趣味です

 

 

2017-18シーズン、残留請負人とも呼ばれるマーク・ヒューズ監督の下でなんとかプレミア残留にこぎつけたセインツ(※サウサンプトンFCの愛称)。18-19シーズンも序盤はヒューズが政権を握ったが滑り出しはとても順調とは言えなかった。迷走する戦略、主力選手の不調…。16節終了時点での順位は18位、2部チャンピオンシップへの降格圏内であった。フロントは不振を極めるヒューズを切り、過去にブンデスリーガ(ドイツ1部)で辣腕を振るい当時フリーであったラルフ・ハーゼンヒュットルを招聘した。これが奏功したか主力も輝きはじめ、強豪・古豪相手に勝利を収めるなど徐々に勝ち点を重ね最終順位16位と、苦しみながらも前シーズン同様残留に成功した。

 

ただシーズン前に思い描いていたビジョンとは異なる結果に至ってしまったのは事実であり、ハーゼンヒュットルらは2019-20シーズンに向けて新戦力の獲得と余剰戦力の整理に追われることになるだろう。ここでは現状サウサンプトンに所属する・保有している選手をまとめ、来季の補強ポイントや選手の進退を考えたいと思う。

 

GK

アレックス・マッカーシー(29歳・イングランド代表) 25試合出場

プレミア・チャンピオンシップで数多くのチームを転々としてきた守護神。経験豊富で、現所属GK3人の中で最も安定感がある。

アンガス・ガン(23歳・イングランド代表) 12試合出場

強豪マンチェスターCの元で育まれ1130万€(約14億円)の高額で当チームに移籍した若き砦。果敢なプレイや反射神経に定評がある。

フレイザー・フォースター(31歳・イングランド代表) 1試合出場

加入した14-15シーズン以降安定したフィードと201cmの長身を生かしたリーチで活躍してきたがここ2シーズンはパフォーマンスが著しく低下している。

 

シーズン中盤までは17-18シーズン同様マッカーシーゴールマウスを守った。21節チェルシー戦で若手のガンがデビューし、以降スタメンに定着。サウサンプトンの躍進を支えてきたフォースターは控えにも入れない時期が続いた。

【ロック考】ガンが予想以上に頑張っている上控えもスタメンレベルなので補強の必要はないように思えるが、どうやら若手キーパーの獲得を画策している模様。であればフォースターの移籍は不可避か。

 

 

CB

ヤン・ベドナレク(23歳・ポーランド代表) 25試合出場・1アシスト

セインツきっての「掘り出し物」。若手とは思えぬ落ち着きがあり、守備で重要視される能力は非凡。代表での経験も多く積んだ。

ジャック・スティーヴンス(25歳・元イングランドU21代表) 24試合出場・1ゴール

下部組織時代から所属しており、レンタル移籍を繰り返したのちトップチーム入り。ボール奪取に長けるがシーズンを通しての安定感には欠ける。

ヤニク・ヴェスターゴーア(26歳・デンマーク代表) 23試合出場

クラブ最高額となる2500万€(約30億円)でドイツ・ボルシアMGから満を持して加入。199cmの壁は空中戦やブロックで無類の強さを誇る。

吉田麻也(30歳・日本代表) 17試合出場・1アシスト

サムライブルーではおなじみのベテランCB。チームに加入して7年が経過するが、パフォーマンスは上々、年々凡ミスも減っている。

ヴェスレイ・フート(25歳・オランダ代表)13試合出場

イタリアのラツィオで株を上げファン・ダイクの後継者として迎えられたが低調な出来に終始、見事に期待を裏切る。シーズン中盤からスペインのセルタにレンタル移籍。

 

フートが予想に反した昨シーズンに引き続き守備が機能せず降格かと思われたが、ハーゼンヒュットルがフートを外す英断を下し他4選手を主に用いた3バックを導入、勝ち点を稼ぐことに成功した。

【ロック考】フートは移籍が既定路線。スティーヴンスとヴェスターゴーアのパフォーマンスが懸念される(特にヴェスターゴーアは移籍金に見合った活躍をできていない)。ベドナレクは素晴らしい出来で今後ほぼスタメン確定だが、他チームへの移籍話が出てきた場合実績のあるCBを獲得しなければならないだろう。

 

 

SB(WB)

ライアン・バートランド(29歳・イングランド代表) 24試合出場・1ゴール

チェルシー出身の名左SB。シーズン序盤はキャプテンを務めながらも活躍できず、さらに中盤で怪我を負ってしまうが、終盤に巻き返した。パスを繋ぐプレイが得意。

マット・ターゲット(23歳・元イングランドU21代表) 16試合出場・1ゴール3アシスト

レンタル先のフラムで昇格を経験し勝者のメンタリティを得た下部組織出身左SBはバートランド離脱時に才能を遺憾なく発揮。クロスの精度が高い。

サム・マックイーン(24歳・元イングランドU21代表)

元ウィング本職の攻撃的左SB。今シーズンは2部のミドルズブラでプレイしたが早々に靭帯を断裂してしまい長期離脱を強いられる。復帰のメドは立っていない。

ヤン・ヴァレリー(20歳・元フランスU18代表) 23試合出場・2ゴール1アシスト

離脱したセドリックの代役として突如現れた新星。若さ溢れるドリブル、パンチのあるシュートを持ちながら守備も達者。散見されるラフプレーも若さゆえのものか。

セドリック・ソアレス(27歳・ポルトガル代表) 18試合出場・1ゴール2アシスト

EUROでのポルトガル優勝に貢献した右SB。キックの精度が高く攻撃に厚みをもたらすことができるが競り合いに弱い。怪我から復帰したのちインテルへレンタル移籍。

 

バートランドのコンディション不良で思いの外苦しんだ序盤だったがターゲット、ヴァレリーら若手が望外の繋ぎ・活躍を魅せ選手層が薄いながらもシーズンを乗り切った。

【ロック考】ターゲットには移籍の話が持ち上がっているようだが、ヴァレリーも狙われうる立場だ。ただでさえ選手層は厚いとは言えないため、個人的にはGK,CB以上に補強を要するポジションだと見ている。